めでたく志望企業に内定が決まっても、まだやることは残っています。
1.労働契約内容を確認する
内定の連絡があったら、労働契約内容を確認します。労働条件に関しては労働基準法によって、書面で伝えることになっています。万が一書面での連絡が無い場合には、すぐに採用担当者と連絡をとりましょう。
2. 採用通知に対するお礼の連絡をする
採用通知が届いたら、すぐに企業にお礼の連絡をします。それとともに退社予定日、出社予定日などを伝えましょう。電話でも書面でもかまいません。また、採用通知の内容に関する質問や要望があれば一緒に伝えます。他の企業の選考結果待ちの場合は「家族と相談させていただきたいので、お返事を○月×日までお待ちいただけないでしょうか」と丁寧に依頼します。この場合は内定を受けるか辞退するか決まった時点ですぐに連絡を入れるようにしましょう。あなたに内定を出してくれた企業です。内定の返事をあまり待たせるのは失礼になります。
3. 退社手続きをする
最初に直属の上司に報告します。他の人に先に話して、後から上司に伝わることのないようにしましょう。その後数日内に退職届を提出します。
4. 転職先に入社日の連絡をする
入社日までに必要な書類などを確認し、準備をしましょう。退職日は、退職届の提出から1カ月~2カ月後が一般的です。その間に、業務の引き継ぎが全て終わるように計画を立てましょう。引き継ぎがうまくいかずに入社日の延期を繰り返すと、内定取り消しになることもあります。
入社手続きに必要な書類は企業によって異なります。ここでは一般的な企業で必要な書類について説明していきます。必要書類が揃わないと入社することができないので、不備がないようにきちんと書類を確認しておきましょう。
・年金手帳
大抵は勤務先が管理し、退社の際に返却されます。自宅で保管していたなどで手帳を紛失した場合は、社会保険事務所で再発行できます。
・雇用保険被保険者証
退社時に返却されます。紛失した場合は、居住地を管轄するハローワークで再発行できます。
・源泉徴収票
退社時に受け取ります。年末調整を受ける必要があるときのみ提出します。年を越してから入社する場合は、提出を求められることはありません。
・扶養控除等申告書
税金や社会保険手当計算に必要になります。企業から渡されて記入・捺印するのが普通です。扶養家族がいない人も提出します。
・健康保険被扶養者異動届
社会保険の手続きに必要になります。企業から渡されて記入・捺印します。提出するのは扶養義務のある家族を持つ人のみです。
・給与振込先の届書
企業から渡される用紙に記入します。企業によっては銀行通帳のコピーを提出するところもあります。
<企業によっては提出を求められる書類>
・従業員調書または履歴書
・健康診断書
・住民票記載事項証明書
・入社誓約書
・身元保証書
・卒業証明書
・免許・資格関連
一度内定が決まっているのであれば、内定者の立場は法律で守られています。企業側の経済状況の悪化など、正当な理由がないにも関らず、内定が取り消された場合は損害賠償を請求することができます。
内定が取り消されるのは以下の二つの場合です。それは、企業の都合による場合と、内定者に著しい問題が発覚した場合にのみ行われます。例えば、「会社の都合」では急激な景気の悪化・業績の低下に対応しなければならない場合です。「内定者に著しい問題が発覚した場合」とは、犯罪行為やそれを隠していたなどというときです。
以前は学生運動、政治運動が理由で内定取り消しをした例もありましたが、裁判で企業側が敗訴するケースが多く、今日ではまずありません。企業は個人の出身、信条、思想、性別、環境、状況などによって採用を決めてはならないという規定ができたからです。クレジットカードのローンが残っている、家族に自己破産者がいる、結婚した、離婚した、といった場合での内定取り消しはありませんのでご安心ください。
しかし、上に挙げた以外でも内定が取り消される恐れがある場合があります。それは、予定していた入社日までに退職手続きが間に合わず、入社日の延期を何度も繰り返すような場合です。これでは入社の意思がないと見なされ内定が取り消されることもあります。このようなことでせっかく頂いた内定が取り消されることの無い様に、入社日は余裕をもって設定しましょう。入社日の安請け合いは禁物です。
・予定どおり入社できるように計画立てる
退職日が延期になるなどということが無いように、退社の意思を早めに伝え、スムーズに引継ぎを行います。入社日の延期を繰り返すと、最悪内定取り消しということも考えられます。
・転職先の業務に対する知識を身につける
同じ職種であっても、取扱商品の種類や特徴、取引先の所在地など、あらかじめ知識があると入社後の業務に慣れるのも早くなります。業界研究書を読んでおくのも良いでしょう。新しい業界に飛び込んでゆくのなら尚更です。ビジネスパーソンの一人として、未知の分野でもはやく一人前になることが望まれます。そのためにも入社前に予備知識をつけておくことが大切です。
・提出書類を確認する
漏れなく揃っているか確認します。揃っていないと最悪の場合、入社が遅れることもあります。
・人事担当者への連絡
入社までの期間が長い場合は、定期的に人事担当に連絡をとり、退社手続きの状況を報告します。状況に応じて月に1回から2回ほど定期連絡を入れるのが良いでしょう。
・就業規則の確認
就業規則は企業のルールです。出来れば入社前に目を通しておくことをお勧めします。
・備品の準備
企業によっては軍手や安全靴、A4書類の入る営業カバンなど、業務を行う上での道具・備品や作業着など、指定されることがあります。それほど経済的に負担にならないものは、事前に分かっているのなら、あらかじめ準備をしておくのもよいでしょう。
服装は常識判断だけでなく就業規則や職場慣習に従います。これらが確認でない場合は、事前に採用担当者に尋ねてみましょう。たかが服装ですが、それくらいのことで周囲から浮いてしまい、なかなか新しい職場に溶け込めないなどということの無いようにしましょう。
転職先に入社直後は戸惑ったり、分からないことがあって当たり前です。一人で悩まずに、上司や周りの人に相談しましょう。また、入社して間もないときは周囲もあなたの様子を伺っている状態です。変に自分をアピールなどせずに、まずはうまく新しい環境になじむことから始めましょう。あなたの仕事ぶりをアピールするのはそれからでも充分です。
言うまでもないことですが、遅刻や早退は厳禁です。休日出勤している人がいれば、自分にできることはないか尋ねましょう。謙虚になるあまり、いつまでも受身でいるのも好もましくありません。転職者とはいえ、あなたはもう企業の構成メンバーの一員です。自分から進んでできることを探しましょう。
また、企業にはその企業に受け継がれている慣習があります。意味が無いから、納得できないからという理由で拒絶するのは禁物です。一見意味の無いように見える無駄話が、ミーティングや連絡・報告を兼ねていることもあります。このような慣習の意味を理解し、積極的に溶け込んでいきましょう。
早く職場になれるコツは周りの人に名前を覚えてもらうことです。あなたも職場の人の名前を早く覚え、自分から名前を呼んでいきましょう。